懲役80年

ナタクラゲ

少女は、物心ついた頃から実験施設に監禁されており、苦痛を伴う実験や危険な薬品の実験、ときに職員のストレスのはけ口として利用されていた。しかもこの施設は雑居房であり、同居人の性質をあまり考えずに部屋が別れていた。そのため彼女は暴力的な男と、一見優しいが自分を守ることしか考えていない女と同居人になった。

一生続くかに思えた苦しみの日々は、ある日突然終わる。ワームホールの実験中に事故が起こり、少女はそこに吸い込まれ、遠くへと転送されたのだった。

  • Vocals: IA -ARIA ON THE PLANETES-
  • Lead Guitar: ナタクラゲ
  • Programming: ナタクラゲ
  • Producer: ナタクラゲ
  • Composer: ナタクラゲ
  • Lyrics: ナタクラゲ

Lyrics

錆び付く檻
冷たい床
首輪が吹き飛ぶまでの命
血も涙も
人の道も
知らない組織のモルモットだ

ああ ああ 火炙りの音
ああ ああ 血が沸き出る
ああ ああ 椅子に絆され
ああ ああ 喉が裂ける

科学のため
慈悲はいらない
それがここの
掟なのだ

少女の目に
映ったのは
老けた女といかつい男
喚き散らし
「誰がやった?」と
問われた老婆は少女を指す

ああ ああ なぜ怒るか
ああ ああ わからないか
ああ ああ ぶたれ続け
ああ ああ わかるまでだ

老婆はもう
隅に隠れ
見えないふり
いつものこと――

そこに看守がやってきて
こっちに来いって呼び出された
少女は少しもあらがわず
看守に連れられ実験室へ
実験だ 実験だ
地獄の時間の始まりだ
凄惨だ 陰惨だ
好き放題もてあそぶんだ
逃げたいな 逃げられない
密室閉じ込め長時間
冷酷だ 残酷だ
痛みに苦しみ耐えるのみ

これはこれはようこそお嬢ちゃん
今日も来てくれてありがとうね
さあ、さっさと始めちゃおうか
早く終わりにしたいならね
大丈夫、大丈夫
そんなに痛くはないはずさ
ほらほらほら、ほらほらほら
さっさとベッドに寝そべりな
もちろんさ 当然さ
ちょっぴり苦しいかもだけど
科学のさ ためなのさ
だから一緒に楽しもうよ

しびれる しびれる
頭が焼け焦げる
おもちゃみたいにされて弄ばれてる
薬も効かない
眠ることもできず
心はもうズダボロ
傷だらけの肌

ああ かみさま いるならば
どうか どうか たすけてください
ああ なにもいわないのは
わたしのどこがだめなのでしょうか
ああ わたしが わるいなら
わるかったなら なおしますから
だから どうか ゆるしてください
どうか どうか
やめてください

休みもなく
宙に浮かぶ
黒い穴に手を入れろってさ
その途端に
苛烈な光
穴はとめどなく広がってく

ああ ああ 「これはなんだ?」
ああ ああ 「事故が起きた」
ああ ああ 「塞げ塞げ」
ああ ああ 「だめだ無理だ」

彼女の身は
吸い込まれて
どこか遠く
抜け出してく