実験施設から偶然にも脱出した主人公は、心優しい農夫の家族に拾われる。そこで出会った義兄弟たちと、夏休みのある日に海に行く。クラゲに刺されたことすらも楽しかったような、かけがえのない、充実した一日。人生で一番幸せな日。一方で、その先には何もないのではないかという不安。その不安は、後に現実のものとなる。
- Vocals: IA -ARIA ON THE PLANETES-
- Lead Guitar: ナタクラゲ
- Programming: ナタクラゲ
- Producer: ナタクラゲ
- Composer: ナタクラゲ
- Lyrics: ナタクラゲ
Lyrics
ほら 起きてよ
もぅ 寝てないでさぁ
海が見えるよ
ああ 楽しみだね ねぇ?
君が教えてくれたんだ
人はそんな怖くないと
君が言った人ってさ
誰のこと?
二人だけの海の中
手を繋いで泳いだ
それだけでよかった
あの頃は
砂の香り 潮の匂い
太陽の輝き
握りしめた貝殻を
手放さぬように
幸せのその先のことなんて
そんな 考えたくもない このまま
愛の腫れあがる毒に絡まれ
違う まだまだ 続くはず 時よ止まれ
煙の奥 君の顔
焦げた甘い匂い
君だけを見てれば
よかったな
喧騒から離れるよう
ひとり歩く裸足で
砂の中 埋もれる
腹の底
吹雪の中 足跡ひとつ
泡みたいに溶けてく
飛び去ってゆく海鳥に
手を伸ばしても
幸せのその先のことなんて
そんな 考えたくもない このまま
夢の張りつめたゴムが弾けて
すべて終わってしまうのか そんなのやだ
二人でゆく海の底
光も届かぬほど
深い渦に飲まれ
融けてゆく
君の声は今でも
呪いのように取り憑く
鈍い痛みの中
泣き叫ぶ
見下ろす雲 奥には尾根
無邪気なその優しさ
だからお願い もう私に
微笑まないで
幸せのその先のことなんて
そんな 考えたくもない このまま
愛の腫れあがる毒に絡まれ
違う まだまだ 続くはず 時よ止まって!