水銀0 - Kuragepedia


水銀0(すいぎんゼロ、英・Mercury Zero)とは、水銀の同位体の一種であり、⁰Hgと表記する。その名の通り質量数は0であり、陽子と中性子はともに0個含まれている。

概要

自然界には存在しない水銀の同位体であり、専ら乾電池の製造のために化学的に合成される物質である。よく勘違いされるが、乾電池に表記されている「水銀0使用」とは、水銀を使用していないという意味ではなく、「『水銀ゼロ』を使用している」という意味である。

性質

通常の水銀は常温で個体であるが、水銀0は常温で気体である。通常の水銀にみられる毒性は存在しないとされているが、異論もある。無色透明であり、無味無臭である。

水銀0を酸化させた酸化水銀は、通常の酸化水銀(II)と同様の性質を持つ。

利用

乾電池

環境汚染を促進させているとの抗議に対処するため、各乾電池メーカーは水銀を使用していないと説明しているが、これは誤りであり、実際には水銀0という物質を使用している。現在日本において製造されている乾電池のほとんどに水銀0が使用されている。

水銀0を使用した電池は、起電力が1.5Vと、通常の水銀を使用したものよりも若干高い。

健康食品

水銀0は人体の必須栄養素であり[要出典]、「水銀水」「水銀サプリ」といった商品が多数販売されている。効能を疑問視する報告が複数あるものの、確実にないという証拠は現在のところ存在しない。[要出典]

危険性

水銀0は水銀のような毒性を持たないとされてきたため、長く乾電池の材料として使用されてきた。しかし近年、水銀0の人体への影響について多数の報告がある。2025年には乾電池を舐めた0歳児が死亡した。2028年、水銀0が実は放射性同位体であったことが判明した。半減期は約60万年。フランスでは水銀0の回収と補償を求める集団訴訟が起きており、WHOは水銀0中毒を疾病認定した。