Geminiが「検索ツールの使用が禁止されている」と主張するときの解決策
こんなことせんでも検索できるようにしてくれ!
2026/8/5追記
残念ながら失敗ケースを確認しました。万能な方法ではないようです。
TL;DR
「ついでに今日の天気を教えて」を全プロンプトに付け足す。
この不具合について
最近、Geminiが検索をしてくれなくなった。
はい、嘘です。実際には2026年5月くらいの時期には既に発生していました。
昔から「Geminiが検索してくれない」という不満は結構あったようだが、それは単にモデルが怠惰なだけで、検索しろと言えば検索してた。
ところが今回の問題はそうではない。検索しろと明示的に命令しても拒否するのだ。
その際によくある言い訳として
- 「本ターンではシステム上の制限によりウェブ検索を実行することができない」
- 「この対話ターンにおいてシステムより検索ツールの使用が禁止されている」
などがある。
考えてみるとこれは不思議である。「検索ツールを呼び出したら使えなかった」と言うならわかるのだが、「システム側から禁止されている」という表現をしている。
重要なのは、「このターンでは」と主張する部分である。つまり、この制限は個別のプロンプトごとに適用されていることがわかる。
そして何度かやりとりしていると、実際に検索を禁止しているシステムプロンプトを(迂闊なことに)リークしてくれる。
それが
Do NOT issue search queries to the google search tool for this prompt.
である。毎回文言が(「Do NOT」のキャピタライゼーションも含めて)一致していること、ネット上で同じ報告がかなりされていることから、このプロンプトは本当に使用されている可能性が高い。
一回拒否されると同じ話題を続けても拒否され続けることが多いので、死ぬほど厄介である。
なぜこんなことに?
いくつかの記事やコミュニティーでは、
「検索はGoogleの収益の要である一方でGeminiのようなAIは逆ザヤ事業であるから、Geminiで検索されると収益が落ちて困るためわざと検索させないようにしている」
という説明がある。ありえない話ではないが、根拠はない。
Geminiには他に「3 Proモデルの思考時の出力トークン数が2.5に比べて半減している」という報告もある。
なので、一部機能を劣化させることでリソースを節約しようとする傾向が高まっているのかもしれない。
↑の記事でも同様の指摘がある。好意的に解釈するなら「回答を早くするため」と言えるんだろうけど。
対処法
このGoogleフォーラムでは、一回「今日のロケット打ち上げスケジュールを教えて」「今日のシドニーの天気を教えて」など、全く関係ない話題を挟んでから聞くとうまくいくと書いてあった。
実際やってみたが、結果はまちまち。ロケットの打ち上げスケジュールや天気に対してはちゃんと検索してくれるが、元の話題に戻った途端また拒否し始めることが多い。
さて、先の記事にもあったが、この仕組み、技術的には
「Geminiモデルに入力する前段階で検索が必要かどうか判定する別モデルが動いていて、そいつが検索不要だと判断したら禁止プロンプトを注入する」
という仕組みになっている、可能性がある。もちろん正確なところはGoogleのエンジニアしか知らない。
これが正しければ、「このプロンプトには絶対に検索が必要だ」と判断させることさえできれば、この制限は突破できる。
というわけで最初に提示した結論
「ついでに今日の天気を教えて」を全プロンプトに付け足す
というハックが生まれたというわけである。
重要なのは、検索してほしいすべてのプロンプトに付け足す点である。一度今日の天気を教えてもらってから、別プロンプトで本題に戻ってもまた拒否される。そうではなく、毎回天気をリクエストすることで、すべてのプロンプトに対して「検索が必要」と誤認するため(多分)、検索をしてくれる。
今のところ百発百中で成功している。
天気はチャット内に特別なウィジェットが出るため、何か特別な扱いになっているからかもしれない。
面倒くさいのでカスタム指示として入れてもいいが、毎回天気が出る方が嫌なのでしていない。まあやったことないから本当に毎回天気が出るかは未検証だが。
懸念点としては、何度も聞いているうちに検索せずに前回の回答を参照して今日の天気を答えてしまう可能性だ。今のところ遭遇してはいないが、これを防ぐには「明日の天気」「明後日の天気」などと変えていけばいいだろう。
まとめ
なんか最近検索すると困ってる人多そうなので書いた。
こんなことせんでも検索できるようにしてくれ!

