神経毒


わたしはふかいうみのなかでめをさましました。うみはとてもひろくておおきくて、たのしいところなので、わたしはまいにちしあわせでした。

わたしはそばにいた、「たからがい」さんとさんごさんとらいおんさんといっしょにうみのなかをさんぽしていました。すると、すごくおおきなすなのおしろをみつけました。みんながそれをみつけてすぐにとんでいったので、わたしもついていきました。

おしろはとてもよくできていました。しかしそのうしろには2ひきのさめがいました。わたしはたべられるのがこわくてちかづけませんでした。でもみんなはさめたちとなかよくはなしていました。

「ここにはなにかがたりないね」

たからがいさんはおしろのてっぺんをゆびさしていいました。するとたからがいさんはそこにむかってとんでいって、そのばしょにぴったりとくっつきました。

「これでおしろがかんせいしたね」

たからがいさんはそういってからうごかなくなりました。

2ひきのさめが、いいところにつれていってあげるといってわたしたちをあんないしました。ふかいとおもっていたこのばしょよりもさらにふかいふかいうみにもぐっていきました。

そこには2ひきよりもっとおおきいさめがたくさんいました。しばらくまっていると、そのなかのさめの1ひきが、2ひきといっしょになにかをはなしていました。そのあとで、そのさめがちかくにいたべつのさめにかみついて、かみつかれたさめはうごかなくなりました。そしてそれがわたしのまえにはこばれてきました。

「ほら、たべな」

わたしはあまりきがすすみませんでしたが、たべました。ほかのみんなはおいしそうにたべていました。

やっとたべおわったとおもったら、こんどはおおきなこおりのかたまりがはこばれてきました。とてもさむいです。わたしはすぐにでもそのばからにげだしたいきぶんでした。

みんなでこおりをたべおわったあと、さっきたべたさめののこったあたまのぶぶんでみんながあそびはじめました。それをみていると、わたしはとてもきぶんがわるくなってきました。

わたしはゆっくりあとずさりすると、うみをふよふよとうかぶおおきなくらげがわたしのからだにまとわりついてきました。たくさんのとげがわたしのからだにささりました。それがなんだかここちよくて、わたしはうとうとしてきました。

しばらくすると、めのまえがくらくなってきました。