ページ翻訳比較(英語→日本語)
動機
ブラウザの移行を検討するにあたり、自分にとって必須の機能であるページ全体翻訳の質を考慮する必要があったため。
条件
- 実行日: 2025/9/7
- 対象ページ: Wikipedia英語版メインページ (https://en.m.wikipedia.org/wiki/Main_Page)
- 対象言語: 英語→日本語(ほとんどの場合これで十分なため)
Chrome組み込み翻訳機能

見慣れた感じ。文法が破綻している様子はない。
しかしよく見ると「北海を離れることはなく、1914年には」の部分が単一のリンクとして、「North sea」のページへのリンクになっているなど、リンクトテキストの対応に若干の破綻がみられる。
Edge

わりとうまくいってる?英語ならではの言い回し(船をsheで呼ぶなど)がそのまま出てきてるところはあるが、リンクとのテキストの対応も悪くなさそう。
Firefox TWP拡張機能
条件: 翻訳サービスはGoogleを使用、「翻訳結果を並べ替えない」は「有効」

TWP - Translate Web Pages – 🦊 Firefox (ja) 向け拡張機能を入手
Firefox 向け TWP - Translate Web Pages をダウンロード。Translate your page in real time using Google, Bing or Yandex. It is not necessary to open new tabs.

バックエンドがどちらもGoogleだからか近い翻訳になっているが、微妙に違う。
とくに「に」が「Battlecruiser」へのリンク、「が建造した」が「Royal Navy」、「巡洋戦艦」が「World War I」へのリンクになっているなど、リンクと内容に著しい齟齬がある。
なお翻訳サービスは他にBingとYandexを選べる。Bingだとこんな感じ。

Yandexだとこう。

Yandexは論外としてBingはまあまあ。ただ「 、1,266人の男性の墓であるため、」が内容としても意味不明な他「Protection of Military Remains Act 1986」へのリンクになってしまっている。Googleと引っかかる点は違えど精度自体は似たようなものか。
Firefox 組み込み翻訳機能

「freeanyone can edit誰でも編集できる」が狂気的。英語がかなりのこってしまっているなど、かなり悲惨なことになっている。
Brave

「へようこそウィキペディア」が印象的だが、本文の方はFirefox拡張よりはマシ。だが文法は完全に破綻している。
総評
Chrome組み込みはやはり精度は高い。結構多くのブラウザでめちゃくちゃに破綻することもわかった。
Edgeが割といい線行っているのは意外だった。ただMSのゴリ押しが癪なので移行するつもりはないが。
なお、このページはリンクが非常に多いページであり、HTML構造を適切に扱えるかどうかが質を分けているように思う。日本語と英語は語順が著しく異なるので、それとは無関係に階層化されているHTMLタグをうまく扱うのが難しいのだろう。おそらく翻訳そのものの質はそんなに変わらないのではないか?
ここで挙げてないほかのブラウザでいいのがあったら情報求。