38億年間ずっと、食べることばっかり考えている


正月で時間が有り余ってるはずなのに、なんか暇じゃない気がする。それは、夕飯何を食べるか、そのためにどんな準備をすればいいのか、ずっと考えているから。

別に正月じゃなくたって、普段からそうだ。昼飯を探し回って1時間経つこともある。ただの栄養補給にそんなに時間をかける意味があるのか。

考えてみれば、動物は起きているほとんどの時間を狩りや食事に費やす。植物は常に光合成をしてエネルギーを作り出している。人間もそれらよりはマシだが、それでも食べることにかける時間が長くなるのは当然のことなのかもしれない。

私も美味しいものは好きだし、自分で料理をすることもある。しかし、すべての食事が素晴らしい必要は別にないとも思っている。そのような場合、何を食べるかについてあれこれ悩むのはただの時間の無駄である。かといって毎日同じものを食べると栄養が偏って不健康になるから、ある程度はバリエーションがないといけない。

こういう問題を解決してくれるものがあった。そう、AIである。汎用的な調理ロボットは未だに実用段階に入っていないのだが、栄養バランスが整ったレシピを考えたり、食材を通販で調達したりするのは、今の技術で充分可能だと思う。

食に関する全部をAIがやってくれたら、人間は食べるだけでいい。なんて楽なんだろう!もちろん、気が向いたら人間が作ってもいいだろう。そうしたらAIが勝手にレシピを修正してくれる。ただ、この状況でも気が向くかどうかは私は疑問だが。

それよりも、ゼリー状の完全栄養食をチューチュー吸うようになるほうが、もしかしたら可能性が高いのかもしれない。そうなったら悲しいな。そうなるくらいなら、AIが考えた意味のわからないマリアージュのほうが全然いい。