• 永遠のゆく先へ #7「親フラ」

    「ほら、ここは先週やったとこだぞ。ジョン・ロックが唱えた権利。それを何て言うかって聞いてんの」 不満そうな先生の声が、教室に響き渡る。マリの前の人が当てられて、答えられなかった。悪い流れだ。この先生...

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  • 永遠のゆく先へ #6「砂山崩し」

    「みな......さ......ん......」 うめき声を上げて、ケイ素でできた村長の体が、溶けるように崩れる。立ち尽くす4人の目の前で。無邪気に走り回っていた子供も、何億年も壊れなかったという家...

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  • 永遠のゆく先へ #5「地球人あらわる」

    「えー、指数関数というのは、これまで習ってきた一次関数や二次関数と比べても、増加の速度が著しく......」\ そんなことを、先生が言っているような気がした。意識が朦朧として、何も考えられない。と言っ...

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  • 永遠のゆく先へ #4「まちがいさがし」

    「サ◯ゼリヤじゃねーか!」 公園の森の中で、マリは例の謎の少女の手に触れた。するとまた辺りが光り出して、もといた場所とは大きく違うところに飛んできた。そこは、どこからどう見ても、あの高校生に優しいフ...

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  • 永遠のゆく先へ #3「サラダチキン5個」

    静寂の中で、マリは目を覚ました。 直後、マリは見渡すかぎり何もない、真っ白な空間で横たわっていることに気づいた。 いったい、何が起こってしまったの? マリは地面に手をついて起き上がった。その手には感...

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  • 永遠のゆく先へ #2「見方を変えて」

    「私は多分、この星の者ではありません」 夜の森の中に、静寂が流れた。 「帰らなきゃ......私の星に、帰らなきゃ!」\ 今しがた空から降ってきたと思しき少女は、焦燥に駆られた様子で叫んだ。 「...

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  • 永遠のゆく先へ #1「星降る少女」

    おいおい、何泣いてんだよ? そういうときこそ、空を見上げて。 何億光年も離れたこの星たちに比べたら、 ちっぽけだろ?私達って。 そろそろ時間みたいだね。 最後に、これだけは忘れないで。 い...

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  • 【超解釈・古事記】フルコト #1 岩戸隠れの謎

    ※本シリーズは、超解釈ということで、本来歴史書としての性質のある古事記(神代)を、その本質をすべて度外視し、分解・再構築の末、現代的な一つの物語として再解釈するものです。そのため、意図的に原典・一般的...

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    • MBTIもどきの方が(ある意味)幾分マシかもしれない

      特に若者の間で、MBTIは一過性のブームを越えて、定番のツールになりつつある。 一方で、批判もある。科学的根拠が薄弱だという指摘や、この結果を持って他者を短絡的に判断したり、果ては採用で参考にして落...

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    • 生産的睡眠(3時間)

      S氏は30代半ばの会社勤めの男だった。もう勤めて何年にもなるのに、未だに何の役職もない平社員だった。人一倍努力しているのにもかかわらず。 もっとも彼を苦しめていたのは、昼間の強い眠気だった。特に昼飯...

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